ちいさなひかり

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カテゴリ:ZINE( 4 )

売れなかったZINEのお話し。その傾向と対策。

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MOUNTさんが主宰するZINEの即売イベント「MZ11」に出品していたZINEが、先月返却されてきました。
ずっしりと重い包みを開けてみると…出品した20冊全部が戻ってきました(笑)
ガッカリした気持ちが半分、もう半分は変な興奮と鳥肌。
すごいな!全然歯が立たない世界がここにある!!と、自分の非力さを改めて知るとともに、これはもう考え方を改めて再挑戦しないと駄目だと思ったわけです。

実は「売れないかも…」という予感はMZ11へ出掛けた際になんとなく感じていたことではありました。
素敵なZINEが並ぶ会場で「ZINEはどんな中身でもどんな形でもいい」との認識でコピー機でガシガシ刷って作った僕のZINEのなんとみすぼらしいこと!
会場で「お金を払ってこれを買いたいか?」と客観的に考えた時、「…もしかしたらね…」としか考えられませんでした。

そこでMZ11・MZ12を通して50冊くらいのZINEを拝見し、「傾向と対策」(笑)をまとめてみました。
あくまで主観に基づいたもので、ざっくりとしていますが。。。
「今どんなZINEが好んで作られているのか(売れたかは別)」という現在のZINEのスタンダードが垣間見えると思います。
僕の過去の記事は忘れていただいて(笑)、これからZINEを作られる方のひとつの参考になったら嬉しいです。
僕自身もこのデータを基にして次回作を作っていくつもりです!


=2016~2017 MOUNTさんのZINE販売イベント「MZ11・12」にてチェックした50冊くらいのZINEから見える「現在のスタンダード」=

①分類…大まかな目的です。
作品集…90%
情報誌…10%

外国のZINEはHowto本や情報誌もあると何かで読みましたが、イラストや写真作品をまとめたものが圧倒的に多かったです。

②内容…主な表現形態です。
イラスト・絵画系…70%
写真系…20%
文章系…10%

アート系のイラスト作品が多い印象でした。小説・詩・写真などはここではマイノリティですが、「だからこそあえて挑戦したい」というお話を何人かの方から聞きました。かっこいいです。

③ZINEの大きさ…製本状態のサイズです。
A5…80%
その他…20%

ここが一番驚いたところですが、最も多様性が認められた出版形態である(と思っていた)にもかかわらず、皆さんきれいに揃ってA5でした。
ですがこのA5サイズは手に持った時になぜか満足感が高い気もしました。
その他ではA3サイズや豆本(?)などもありました。

④製本形態…本の綴じ方です。
中綴じ…80%
その他…20%

ホチキスを使った中綴じが一般的でした。その他はパンチで穴をあけて綴じたもの、新聞形式のもの、ポストカード形式などがありました。

⑤カラー/モノクロ…印刷の色数です。
フルカラー…60%
2色…10%
1色(モノクロを含む)…30%

恐らくですが、家庭用インクジェットプリンタで作られたものが一般的です。フルカラーかモノクロかは作品次第、2色か1色かは業者さんで印刷したものだと思います。

⑥ページ数
これはちょっと%がつけられないのですが、イラスト系・文章系で16~24ページ、写真系はもう少しページ数が多かった気がします。

⑦価格…税込価格です。
1000円以上…20%
500円以上1000円未満…60%
500円未満…20%

「個人製作だから商業誌と比べて価値は低い」という見方はなく、「欲しい!と思ったら買う」という感覚です。僕も、多分他の方も。
だから値段は高くてもきっと買う方は買います。
逆に値段が安いとお得感より「それなり感」が強くなってしまう気がしました。
中心価格帯は800円。

⑧その他
・「紙選び」は本当に大事。コピー用紙や普通のインクジェット紙だとチープさが際立ってもったいない気がしました。

これらのデータを基にスタンダードを考えてみると…
「イラスト・絵画系」の「作品集」で「A5サイズ」「フルカラー」「24ページ」「中綴じ」で「800円」
ということになりそうです。
この枠から外れることは全く構わないはずなのですが、何か特別な付加価値がなければ逆に「スタンダード」の中に埋もれてしまいそうです。

また、客層も熟慮する必要があるかもしれません。
僕は今回「自分が撮りたいものをサッと形にできる媒体」としてZINE製作に取り組みましたが、「イラスト・絵画系」のZINEが集まる場所でその訴求力は低かったのでは?とも思います。
実際ある写真家の方も「ここでは全然売れなくて、あれ?っと思った」とおっしゃっていたので、客層を良く掴んでマッチングの良い場所で売るか、他の表現形態を好む方にも受け入れてもらえそうな内容で作る、などの工夫も必要かもしれませんね。

さて、下手の考え休むに似たり、ではいけませんね。
次回に向けてがんばります!


*今日の写真*
初めてのZINEより。
Leica 3f
Leitz Elmar 50mm f=3.5
Fujicolor 業務用 100(モノクロ変換)



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by takahashikururin | 2017-01-29 21:30 | ZINE | Comments(0)

くるりん流 ZINEの作り方 【原稿作成編】


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僕も参加しているMOUNTZINE主催のMZ11がついに始まりました!
詳しくはこちらをクリックしてください。
オープニング・レセプションにはクリエイターさんやZINEファンの方々が会場に入りきれないほど集まって、大盛況でした。
5/21にはいよいよアメリカ・ポートランドでの販売が始まります。
売れる売れないは別として、自分が作ったZINEが海を渡るというのは本当にエキサイティングです!!

さて、すっかり遅くなってしまいましたが、今日はZINEの【原稿製作編】です。
最初は【製作編】ということで考えていましたが、あまりに長くなってしまったので【原稿製作編】と【製本編】の2つにわけます(^^;)


①道具の準備
まずは必要な道具を揃えていきましょう。
・原稿印刷用の紙…僕は厚口のインクジェット紙(マット)に印刷してからコピーすることにしましたが、
もしかしたら最近のコンビニコピー機はUSB等から直接印刷できるかもしれませんね!
ちなみにB5の紙は選択肢が少ないので、原稿はA4で作ってコピー段階でB5に縮小します。

・ホチキス…中綴じができるタイプがオススメです。100円ショップで買いました。今回は使いませんでしたけど。

・パンチ…穴あけ枚数が多くてガイドゲージがついているものがオススメです。これはAmazonで注文。

・他はスタンプ、割鋲、マスキングテープ、紐、外袋など。
今回はモノクロ印刷なのでホチキス留めはちょっと味気ない気がして、取りやめ。
アクセントも兼ねて割鋲で留めることにしました。
割鋲には他にメリットがあったこともあとで気付きます。

②編集
道具が揃ったら原稿を作ります。
今回はDTPソフト「Microsoft Publisher 」を使いましたが、この程度ならWord でも全然大丈夫です。

パンチの穴あけ位置が規格で端から13mmと決まっているので、余白を大きめ(26mm)に設定して、写真を貼り込んで大きさを調整します。
写真はコピー機で印刷すると黒つぶれが起こるので、シャドウに明るめの補正をかけておきます。

当初は表紙+10ページ+裏表紙=12枚の構成でしたが、初版を買ってくださった方には何かお礼がしたいと思い、
初版のみおまけで+1ページ追加することにしました。

表紙は写真の一部をトリミングしてコピペ。
その脇に「タイトル」「サブタイトル」「名前」をスタンプでババッと押しました。
スタンプは良くも悪くも「手作り感」が出ますね。

裏表紙は後書きとして文を主体にしました。
発行にあたって必要な記載事項はない?ようなので、「後書き」の他に「タイトル」」「発行年」「エディションナンバー」「価格」「著者」「価格」を入れました。
後日他の方のZINEを拝見しましたが、やはり記載事項に縛りはまったくないようですね。

原稿が出来上がったら自宅のインクジェットプリンターでサクッと印刷。
折れないようにクリアホルダーなどにしまって、原稿の完成です!
さぁ出来上がりまでもう少し、次回は締めくくりの【製本編】です。


*今日の写真*
今回のZINEのボツ写真。
Leica 3f
Konica Hexanon 50mm f=2.4
FUJIFILM Neopan 100 ACROS
自家コーヒー現像


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by takahashikururin | 2016-04-22 18:45 | ZINE | Comments(0)

くるりん流 ZINEの作り方【準備編】

*お知らせ*
残念ながら初めてのZINEは1冊も売れませんでした!(笑)
もう一度勉強し直しますので、その時改めて記事を書きます! 2017.1
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MOUNTZINE 11に参加するために作っていたZINEが完成しました!
前回記事にもチラッと書きましたが、ZINEとは簡単に言えば手作りで少部数発行するアートブックのこと。
写真展ほど準備に時間がかからず、ネットにアップするよりもう少し手間暇かけて個性を出せるもの…と考えていましたが、初めてのせいもあってか結構時間かかりました(笑)
今回次回と、その報告を書こうと思います。
これからZINEを作る方のひとつの参考にしてもらえたら嬉しいです。ちょっと長いですが(笑)

①コンセプト
どんな感じにしたいか?
僕の中で決まっていたのは2つ。
・初期衝動が高ぶってるうちにササっと作れること
・500円で買えること

写真展って長い長い準備が必要になりますが、その間にああだこうだ考えてこねくり回しちゃったりするわけです。
そういうのをできるだけ避けて、熱い初期衝動を荒削りなままで形にしたいという気持ちがありました。
もう一つは、僕がZINEに出したいと思って今迄実際に買ったのはだいたい500円程度。お小遣いの関係もあってですが(笑)
だから安く気軽に買ってもらえるものを、との思いからです。

②単価と売価
いくらかけていくらで売るか。
今回は500円と決めていたので、そこからスタートしました。
まず卸販売の手数料は幅広いらしいです。
2〜3割ほどのようですが、4割の場合もあるようなので4割の設定にしました。200円。
制作費に300円をかけると自分へのご褒美がないので、それではきっと続かない気がします。
今回は「ササっと作る」がコンセプトだったので、いつでもどこでも思い立った時に作れるようにコンビニのコピー機を利用して作ることにしました。
両面コピー6枚を半分に折って24ページの本形式にした場合、コピー代は120円。
残り180円がご褒美ということになります。
この段階では(笑)

③試作
早速試作を作ります。
両面コピーしたA4*6枚の原稿を重ねて半分に折り、真ん中をホチキスで止めます。
出来上がり!
と思ったら裏移りがひどい(笑)
コピー用紙のような薄い紙だと、写真の暗いところ(インクの濃いところ)が裏の写真に影響しちゃうんですね〜。

そこで今度はA4コピー用紙片面にだけ印刷して半分に折ったものを12枚並べてホチキスで止めます。。。
と思ったら厚すぎて止まらない!
無理やり針を入れ込んだら今度は開きにくい!

もう一度考え直しです。
基本的には写真のZINEだから写真をよく見てほしい。
写真の有様として一番自然なのは紙1枚に1枚の写真が印刷されていること。
ならばそれを束ねよう、ということで表紙+写真10枚+裏表紙=12ページという極めて単純な作りにしました。
A4というサイズについては手に持ってみるとちょっと大きく、写真を見るときには端々まで目を泳がせなくてはならないことがわかりました。B5にすると手に持った状態で写真全体を自然に把握することができます。
そこでB5にしましたが、これにはもう一つメリットがあることがあとでわかりました。

ここまで決まればあとは本製作です!
それについては次回【製作編】に続きます。
長文へのお付き合い、ありがとうございました!

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by takahashikururin | 2016-04-17 21:51 | ZINE | Comments(0)

ZINE製作スタート!

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写真展が終わった早々なんですが、今度はMOUNT ZINEさん主催の「MOUNT ZINE 11」に参加します!
以前からZINEには興味がありまして、ZINEって何?といいますとくるりん的解釈としましては「個人が手作りで少部数発行するアートブック」といったものなわけですが、写真展という大きなものとインターネットサイトへのアップロードという瞬間的に終わるものの中間的立ち位置で且つ作家の体温が感じられる手触り感のある物、という個人的価値判断から非常に注目していたわけです。

今回ANALOGCREATURESでも写真展をまとめたZINEを作りますが、先日その発表先を探していたところ、MOUNTZINEさんのサイトで「MOUNT ZINE 11」というイベントの参加者を募集を発見。
なんとZINEが定着しているアメリカ・ポートランドで販売してくれるというじゃありませんか!
おぉ、憧れのポートランド!!
このチャンスに乗らないわけにはいかないぞ!
ANALOGCREATURESは後回しにしてまず自分のを!(笑)
ということでその日のうちにクリエイター登録完了。
参加費10800円を払って無事参加が認められました(^^)

というわけで、早速ZINE作りに着手している日々です。
どんなZINEをどうやって作っているか、今後ここで報告していきます!
そうそう、このブログを書いている2016年4月4日現在、まだ参加者を募集しているみたいです。
迷っている方、ぜひ一緒にポートランドへ行きましょう!
(実際には人は行きません。ZINEだけが行きます。)


*今日の写真*
「体温」
Nikon FE
Nikkor 50mm f=1.8
FUJIFILM NEOPAN 100 ACROS







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by takahashikururin | 2016-04-04 23:03 | ZINE | Comments(2)